翌日からまた私は何の変化もない、何の面白みもない生活に戻った。
起きたら仕事に向かい。
終業時間になったらまっすぐ家に帰る。
休日はゲームとかで時間をつぶし、
たまにAVを見ながらオナニーをする。
そんな毎日が戻ってきた。
しかし私はもう一度お見合いパーティーに行こうと考えていた。
はじめてお見合いパーティーに参加し、
ミジメな惨敗を味わって、もう二度とお見合いパーティーなんて、
そう思ったりもしたのだが。
しかし私はあることに気づいた。
それは、
カップルになった男たちがわりと積極的に動いていた連中だということ。
会話のときも自分からどんどん話題をふって女性を楽しませていたし、
フリータイムのときなども素早く動いていた。
そうした男達が勝者となったのだ。
よしかさんとカップルになった男もそうだった。
会場で一番よく話しをしていた感じの奴だった。
だから私もそうすればイケるのではないだろうか?
フリータイムでも積極的に行動すれば、
私にも彼女が出来るのではないだろうか?
何日か私はこのことを考えて過ごした。
仕事のときもそうだし、
帰宅してテレビを見ているときもそうだった。
そして私は決めた。
もう一度お見合いパーティーに行こう。
今度はあんなヘマはしない。
ちゃんと会話をするし、
フリータイムではちゃんと行動を起こすのだ。
カップルになって出口の所で女性といた連中はみんな積極的だった。
お見合いパーティーではきっとそういうことが重要なのだ。
見るからに女慣れしてしていそうなチャラい男もいたが、
カップルになった奴の中には冴えない男もいたのだ。
太った男もいた。
痩せていて美人といっていい女性とカップルになっていた。
私と同じぐらいの年齢のハゲかかっている男もカップルになっていた。
背の低い童顔の女の子とカップルになっていた。
私がそうなっていてもおかしくなかったのだ。
やり方さえ間違わなければ。
日にちが経つほどその考えが正しく思えてきた。
私にも可能性はあったのだ。
ハゲやデブですら女の子を捕まえていたのだから。
私に出来ないことはない。
そうした考えが私の中で成長し、
やがてエイリアンにように私のお腹を食い破って外に飛び出したとき、
私はお見合いパーティーへの2度目の参加を決意していた。